inochinohanashi’s blog

日常のちょっと気になったことを綴っていきます!好きなものは赤ちゃんの後頭部です!!

コンビニは便利だけど・・・・・・・その裏側、知ってますか?

みなさんどうも、コンビニ大好きたっくるです。

 

 

突然ですがみなさんはコンビニ、よく利用されますか??

 

 

コンビニって本当に便利ですよね。

 

今ではお金の振り込みなんかも普通にできますし、コーヒーは美味しいし、コンビニ限定のお菓子やパンなんかもよく見かけます。

 

その上真夜中にも煌々と明かりがついていて、治安維持にも一役かっていそうですね。

 

 

僕たち日本人の生活に無くてはならない存在であるコンビニですが、実はとっても恐ーい一面を持っているんです……

 

 

今回はとっても便利なコンビニの、ドロドロとした一面をご紹介します!!

 

 

本ブログのテーマである「イノチ」に少し関わってきますので、最後まで読んでいただけるととても嬉しいです!!

 

 

 

 

それでは行きます!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年7月11日、ある男性が遺体で発見されました。

 

男性のお名前は齋藤敏雄さん、享年60歳。

 

 

齋藤さんのお仕事は、コンビニエンスストアのオーナー。

 

セブンイレブン」とのFC(フランチャイズ)契約店のオーナーさんでした。

 

店舗は東京都、東日本橋一丁目店。

 

 

 

 

これからお話するのは、「セブンイレブン」に人生を振り回され、2人の尊い命が失われた、ある一家の実話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしあなたがある日、「よし、コンビニオーナーになろう!!」と思い立った時、まずは何から始めますか?

 

 

コンビニを始めるにあたって必要なものは・・・

・店舗(土地・建物)

・商品の仕入れルート

・スタッフの確保

・店内のレイアウト

・店舗外観のデザイン

・収益戦略

etc……

 

経営なんて全くの素人の僕が思いつくだけでもこれくらいあります。

 

 

これらを全て一から勉強・構築するのはとっても大変です。

 

 

そんな時に選択肢の一つとして最もポピュラーなのが「FC契約」です。

 

 

FC(フランチャイズ)契約とは一体何者なんでしょうか?

 

 

ざっくり言うと「屋号(セブンイレブン・ローソンなどの店舗名)、商品の仕入れ先、仕入れ量の目安・廃棄のルール、レイアウト、その他色んなノウハウをオーナーさんに伝授します!!その代り、粗利益の〇〇%は本部が頂くよ!!!!!!」というものです。

 

 

つまり、オーナーはお店の看板や商品を使える、本部はほぼノーリスクで上納金が入ってくるというところで、パッと見だとまあwin-winかなー?なんて思ったりもしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

ところがどっこいこのFC契約、契約店舗の骨の髄まで食い潰す、詐欺まがいのトンデモ契約なんです。

 

 

 

このFC契約がどれだけヤバいか、最も分かり易い収益のところで見ていきましょう。

 

丁寧に解説するので、絶対に理解できますから安心して下さい!

 

それではいきますよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「FC契約店舗が商品を廃棄するほど、本部は儲かる」

 

 

これはコンビニ業界では常識です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい?????

 

「捨てれば捨てるほど儲かるってなに??????」

 

はい、意味不明ですね。

 

本部は「FC契約店舗の粗利益の〇〇%」という形で上納金を受け取ります。商品が廃棄されれば、売り上げは下がるので上納金は当然ながら減るはずです。

 

何が起こっているのでしょうか??

 

 

論より証拠。実際に計算してみましょう!!

 

 

 

 

 

計算の前に一つ基礎知識を。コンビニの商品のほとんどは利益率30%と言われています。つまり100円で売っている商品の仕入れ値は70円ということです。

 

ということで、仕入れ値70円のおにぎりを例にします。

 

 

では問題です。

 

「オーナーが1個70円でおにぎりを10個仕入れた。最終的に8個売れ、残りの2個は廃棄した。本部への上納金は粗利益(売上ー仕入れ値)の60%とする。本部への上納金はいくらか。また、オーナーの手元にはいくら残るか。」

 

 

早速解いていきましょう!!

 

・おにぎりの仕入れ値は「70円×10個=700円」

・売上は「100円で8個売れたので、100円×8個=800円」

よって粗利益は売上ー仕入れ値なので

800円ー700円=100円

このうちの60%が上納金なので

100円×0.6=60円が本部への上納金。

オーナーの手元には粗利益100円から本部への上納金60円を差し引いた40円が残ります。

 

 

はい、すっごく簡単な算数ですよね??

 

 

 

「めっちゃ簡単やん!当たり前やん!!!」と思ったそこのアナタ!!

 

アナタはものすごく常識的な感覚をお持ちです。

 

ぜひセブンイレブンの本部に潜り込んで改革して頂きたいです!!

 

 

 

 

実は上の計算は「一般的な会計」の場合です。コンビニ業界の会計は「一般的な会計」には含まれません。ではどこがおかしいのか、計算します。

 

ここで更に一つ、コンビニ業界の鉄の掟を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンビニ業界では廃棄分を仕入れ値にカウントしません

 

 

 

 

このルールがものすごく重要なので覚えておいて下さいね。

 

 

 

 

さっきの例と同様に計算していきます。仕入れ、売れた個数もさっきと同様です。

 

 

仕入れ値は70円×10個=700円

・売り上げは100円×8個=800円

粗利益は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイ、ストーーーーーップ!!!

 

さっき、「覚えておいて下さい」と言いましたね?

 

そう。「コンビニ業界では廃棄分を仕入れ値にカウントしません」です。

 

この例で行くと、廃棄した2個に関しては仕入れ値にカウントしません。

 

それを踏まえると

 

仕入れ値は70円×10個ー(70円×2個:廃棄分)=700円ー140円なので560円になります。

 

粗利益は売上ー仕入れ値なので

 

・800円ー560円=240円

このうちの60%が上納金なので

240円×0.6=144円が本部への上納金。

オーナーの手元には粗利益240円から本部への上納金144円を差し引いた96円が残ります。

 

 

 

んんんん?????

 

 

おにぎりを仕入れた個数も売れた個数も同じなのに

最初の例では

本部への上納金「60円」、オーナーの手元「40円」

コンビニの例では

本部への上納金「144円」、オーナーの手元「96円」

 

なんか増えとる・・・どういうことだってばよ・・・

 

 

理由はとっても単純です。

 

コンビニの例では、廃棄したおにぎり2個について、仕入れ値から引いてますよね?

 

 

この「仕入れ値から引く」とはズバリ「オーナーのポケットマネーから出す」です!

 

 

ということはコンビニの例でオーナーの手元に実際に残るお金は

 

96円からおにぎり2個の仕入れ値、70円×2個=140円を差し引いたー44円。つまり44円の赤字です。

 

 

このように、コンビニ会計では一般と比べて本部が儲かり、オーナーが苦しむ構造になっています。

 

 

さて、問題はここからです。

 

上の例で明らかになったように、廃棄を出してしまうとオーナーにとっては大打撃となります。

 

そこでオーナーはダメージを軽減すべく、廃棄が近づいた商品を見切り品として値下げし、何とか捌こうと考えます。

 

見切り品の値下げ販売なんて、スーパーやドラッグストアではごくごく当たり前にされていますよね。僕もスーパーの「半額シール」を狙って閉店間際のお惣菜コーナーによく行きます笑

 

話を戻してまたまた計算していきます!

 

先の例のオーナーは、廃棄が近づいたおにぎり2個を半額で販売し、見事売り切ることができました!

その結果

・10個仕入れたおにぎりが全て売れたので、仕入れ値は70円×10個=700円

・売り上げは100円で8個、50円(半額)で2個売れたので100円×8個+50円×2個=900円

よって粗利益は

900円ー700円=200円

本部への上納金は粗利益の60%なので

200円×0.6=120円

オーナーの手元に残るのは粗利益200円から本部への上納金120円を差し引いた80円となります。

 

さて、先のおにぎり2個を廃棄した場合と見切り販売で捌いた場合を比較します。

 

おにぎり2個を廃棄した場合

本部への上納金「144円」、オーナー「-44円」

おにぎり2個を見切り販売し、売り切った場合

本部への上納金「120円」、オーナー「80円」

となります。

 

あれれれれ、おにぎりを廃棄した方が本部は儲かる形になっていますね。

 

これが先程述べました、

「FC契約店舗が商品を廃棄するほど、本部は儲かる」

という事なんです。

 

 

当然廃棄するほどオーナー達はどんどん苦しみますが、本部にとってはそんなことどうでも良いんです。

 

本部が1円でも儲かるのなら、そちらを選ぶというのがコンビニ業界の常識なんです。

 

ちなみに2009年、見切り販売を妨害したとして、セブンイレブン公正取引委員会から排除措置命令を食らっています(どんだけ意地汚いんだ…)

 

 

収益の例一つで分かるように、コンビニ業界の基本構造はFC契約店舗からの搾取なんですよね。

 

 

更にセブンイレブンは「ドミナント戦略」と題して、売り上げの良い店舗のすぐ近くに新店舗をどんどん設置します。

 

店舗が増えれば当然総売り上げが増え、本部はどんどん儲かります。一方でこちらも当然ですが、すぐ近くに同じコンビニができればお客さんが分散し、1店舗あたりの売上は下がりますよね。

 

ここでも本部によるオーナーからの徹底的な搾取が行われています。

 

 

齋藤さんの店舗は「収益の搾取」「ドミナント戦略による売り上げ半減・人手不足」により一気に苦境に立たされ、一家は息子さん2人も含めた家族総出でなんとかお店を続けようと頑張りました。

 

お店をやめたくても本部に莫大な違約金を払う必要があるなど、やめるにやめられない状態にあったそうです(セブンイレブン本部は違約金についてコメントしていません)。

 

進学資金がなく、大学進学を諦め必死で働いていた長男さんが2014年9月、自ら命を絶ちました。享年19歳でした。

 

そして冒頭、オーナーの斉藤敏雄さんは一時的な失踪なども経た後、遺体で発見されました。

 

 

 

いかがだったでしょうか。

これがセブンイレブンにより人生を滅茶苦茶にされたご家族の実話です。

 

 

 

 

「最近このあたりセブン増えたなぁ」なんてことふと思ったりはしていませんか?

 

それは決して気のせいではなく、セブンイレブンの「ドミナント戦略」による店舗の集中設置です。

 

そしてその裏では、本部からの搾取に苦しむオーナー達がいます。

 

 

ここまでお読み頂きましたみなさま、本当にありがとうございます。

 

そしてこれからコンビニのオーナーになろうと考えている方が身内・知り合いにおられましたら、こんな一面もあるんだよと教えてあげてください。

 

セブン-イレブン店舗乱立で閉店に追い込まれ失踪したコンビニ店オーナー妻が記者会見で訴え「本部は血も涙もない」

https://blogos.com/article/371145/

 

コンビニFCは「奴隷制度」…オーナー絶望の「搾取構造」に土屋トカチが迫る

https://www.bengo4.com/c_5/n_6576/

 

 

 

 

みなさまの大切な人生を搾取から守るべく、私たっくるは微力ながらこれから尽力させて頂きます。

 

それでは!!!